風にのって

頭に浮かんだプレゼント。

「どこから来たの?」

そのプレゼントは、いやらしく

ちょっといたずらで

届かないところに浮かんでる。

 

「なんでそんなことするんだい!」

頭のなかでぼくは泣く。

それでもプレゼントはぷわぷわ浮かんでる。

 

「おばぁちゃんに借りて、はしごを使おう!」

 

うえへうえへ、へっさかほいさ。

もうちょっと、もうちょっと。

そのとき、無言で飛んでくプレゼント。

風にのって飛んでく、綿毛のようなプレゼント。

 

頭の中で、ぼくは泣く。